Helmuth Rillingのロ短調ミサを聴きに川内萩ホールにやって来たところである。コンサートはオーケストラ・アンサンブル金沢の仙台公演という形になっていて、合唱は仙台と盛岡の二つの合唱団が合同で歌うことになっている。楽しみな公演の開場、開演を待つ時間というのもまた乙なものだ。
本日の公演を知ったのは昨年の秋のことだった。秋のオペラ協会公演の際にもらったチラシの中に、(まだ簡単な)今日の公演の案内も入っていて、1つは地元の2つの合唱団については全く知らなかったのだが、秘かに気にはしていたのである。Bachの声楽曲の大きなものが仙台でやられるというのも稀であろう。前売り自体は昨年の10月末には始まっていたのだったが、実際にRilling、萩ホールならば矢張り聴いてみようかという気になってチケットを手にいれたのは既に目出度く年も開けた1月8日の金曜日になってからのことであった。実はこれが結構ギリギリセーフだったようで、その日までは呑気に当日券でも大丈夫ではないかと少々高を括っていたのであったが、金曜日に仕事を終え何の気なしにプレイガイドに寄ってみるともう席を選ぶ余地がほとんどなくなっていたのであった。これには少々驚かされた。萩ホールが一杯になった話などここ1年ついぞ聞いたことがなかったのだ。Rillingゆえか、ロ短調ミサゆえか、地元の合唱団ゆえか、それは分からなかったが、慌てて買い求めることにしたわけである。もっともそこにあったわずかに残っていた席は1階は近すぎるか端すぎたし、2階も思わしくなく、結局、藤崎、ヤマハ(完売であった)、カワイと歩いて最後に三越のプレイガイドで27列のほぼ中央という席を見つけた次第である。2階の最上席というわけにはいかぬが、そのワンブロック後ろ(なだけ)であるから、そんなに悪くはないはずだ。
開場まではまだ一時間半もの時間がある。萩ホールの駐車場はかなり不足しているということであったし、大学構内の道が混んだらいかにも厄介そうでもあった。チケットのこともあったから早めに来てみたわけである。スイスイとやって来て、まだいくらもとまっていない駐車場に早々と車をとめて、今は東北大川内北キャンパス内のまだ真新しい学食(キッチンテラス Couleur)の席に座って、なじかは知らねどカレーを食って、14:15分の開場時間を待っているのである。外はさほど強くもないが雨が降っている。食堂はこの1月に出来たばかりだそうだ。近くにコーヒーの飲めるところはないかと駐車場で誘導をしていた学生に尋ねて来たのだったが、土曜日のせいか聞いたカフェの方は残念ながら休みであった。そこで、そんなつもりもなかったのだが、結局、学生達に混じって定番のカレーを食っているのだ。コーヒーがカレーに化けたのである。何種類かあるカレーの中のレギュラーカレーで、大中小とあるうち中サイズ260円也で、さすがに安いものだ。昔ながらの家のカレーという感じでインド人には物足りないだろうが、意外と具もしっかりしていてライスが固めなのは好みである。定番カレーは矢張り人気なのか早くもなくなりかけていた。
さて、学生時代を思い出しながら、かつまたカレーを食いながらミサの典礼文を予習しているわけだが、いや、私のラテン語も随分怪しくなったものだ。昔から怪しかったといえば怪しかったのだが、大分にあやふやである。典礼文など学生時代にラテン語講読で読んだキケロやヨハネに比べれば全く単純なものではある。全く単純なものなのだが、対訳を見なければ分からぬところが多い。いや、これはいかん。これでは途中Credo辺りで歌っている歌詞が分からなくなりそうだ。演奏中に対訳をごそごそやるのも気に喰わないので、もう少し頭に入れておきたいところだ。カレーを食ったのは正解かどうか分からぬが、早く来たのはこうしてみれば正解であった。まだ予習時間はある。開場時間までには雨も止みそうであるし。では、後は演奏後としよう。
Credo
Lateinisch | Deutsch |
- Credo in unum Deum,
- patrem omnipotentem, factorem caeli et terrae,
- visibilium omnium et invisibilium.
- Et in unum Dominum Jesum Christum,
- Filium Dei unigenitum.
- Et ex Patre natum ante omnia saecula.
- Deum de Deo, lumen de lumine,
- Deum verum de Deo vero,
- genitum, non factum,
- consubstantialem Patri:
- per quem omnia facta sunt.
- Qui propter nos homines et propter nostram salutem
- descendit de caelis.
- Et incarnatus est
- de Spiritu Sancto
- ex Maria Virgine,
- et homo factus est.
- Crucifixus etiam pro nobis
- sub Pontio Pilato;
- passus et sepultus est,
- et resurrexit tertia die, secundum Scripturas,
- et ascendit in caelum,
- sedet ad dexteram Patris.
- Et iterum venturus est cum gloria
- iudicare vivos et mortuos,
- cuius regni non erit finis.
- Et in Spiritum Sanctum, Dominum et vivificantem:
- qui ex Patre Filioque procedit.
- Qui cum Patre et Filio simul adoratur
- et conglorificatur:
- qui locutus est per Prophetas.
- Et unam, sanctam, catholicam
- et apostolicam Ecclesiam.
- Confiteor unum baptisma
- in remissionem peccatorum.
- Et expecto resurrectionem mortuorum,
- et vitam venturi saeculi. Amen.
- (lateinische Fassung nach dem Messbuch der katholischen Kirche)
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- Wir glauben an den einen Gott,
- den Vater, den Allmächtigen, der alles geschaffen hat, Himmel und Erde,
- die sichtbare und die unsichtbare Welt.
- Und an den einen Herrn Jesus Christus,
- Gottes eingeborenen Sohn,
- aus dem Vater geboren vor aller Zeit:
- Gott von Gott, Licht vom Licht,
- wahrer Gott vom wahren Gott,
- gezeugt, nicht geschaffen,
- eines Wesens mit dem Vater;
- durch ihn ist alles geschaffen.
- Für uns Menschen und zu unserem Heil
- ist er vom Himmel gekommen,
- hat Fleisch angenommen
- durch den Heiligen Geist
- von der Jungfrau Maria
- und ist Mensch geworden.
- Er wurde für uns gekreuzigt
- unter Pontius Pilatus,
- hat gelitten und ist begraben worden,
- ist am dritten Tage auferstanden nach der Schrift
- und aufgefahren in den Himmel.
- Er sitzt zur Rechten des Vaters
- und wird wiederkommen in Herrlichkeit,
- zu richten die Lebenden und die Toten;
- seiner Herrschaft wird kein Ende sein.
- Wir glauben an den Heiligen Geist, der Herr ist und lebendig macht,
- der aus dem Vater (und dem Sohn) hervorgeht,
- der mit dem Vater und dem Sohn angebetet
- und verherrlicht wird,
- der gesprochen hat durch die Propheten,
- und die eine, heilige, katholische*
- und apostolische Kirche.
- Wir bekennen die eine Taufe
- zur Vergebung der Sünden.
- Wir erwarten die Auferstehung der Toten
- und das Leben in der kommenden Welt. Amen.
- (deutsche Fassung nach dem Messbuch der katholischen Kirche)
- * evangelische Textfassung im Glaubensbekenntnis von Nizäa-Konstantinopel: „und die eine, heilige, allgemeine und apostolische Kirche.“
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