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2011/10/30

フェルメールと"がらしゃ"のコーヒー

28日はフェルメールを観て、帰りはがらしゃに寄ってコーヒーを飲み、アップルパイを食べ、ついでに答案の添削をし、更に豆を買って戻ったのである。秋の日の過ごし方としてはよかったのではないだろうか。


フェルメールは手紙をテーマにした作品3点の公開で、順路最後の部屋に別枠で展示されていた。そこまで同時代のオランダの画家たちの作品を一通り観てきた上で最後にフェルメールを見直してみると、そこには当然のごとく共通性と別格の違いとの2つが看て取れた。18世紀オランダの市民社会、そこに営まれる生活の有様や示される人間の姿と言えばみなそうなのだが、フェルメールだけはどこか孤高の趣があるのである。当たり前の凡俗の中に埋没することのない非凡さ、孤独と超然といったものが感じられる。他の画家たちは親であれ反であれ、良くも悪くも世俗に馴染み、そこに棹差しているのだが、何故かフェルメールだけはまるで馴染んでいない。意識して背を向けているというのではない。もともと異質なのだ。現世と世俗に対してエトランジェじみた不思議な距離感が常にあって、それが奇妙で異質なのだ。しばしばフェルメールが「謎めいた」と評される理由の一端は、このあたりにあるのだろう。それをこの目で確認できたのは良かった。実物を見て、同時代者の中に並べて置いてみて、それで見えてくるものがある。



一方、こちらも非凡である点では共通である。"がらしゃ"のコーヒーも凡俗レベルではない。この店をこれまで知らずにいたのは、不覚と言うべきであった。

2011/09/11

Dallmayrのコーヒー豆

先日頼んだDallmayrのコーヒー豆はどれも予想以上にすばらしい物だった。8/27に注文して届いたのが9/7である。到着以来コーヒー三昧の日々を送っている。

注文前には心配がないではなかった。危惧されたのは、Julius Meinlのようにスーパーに並んでいるのと同じ既製品をただ送ってくることであったが、いざふたを開けてみれば結果は全くの杞憂であった。どの豆も見事に手作業の袋詰めなのである。店で買うときと同様、袋の口は折られて閉じられているだけで、密封されてはいなかった。もしかすると、そもそもDallmayrには挽いていないホールビーンズの出来合い500g袋はないのかもしれない。粉に挽いた物だけ缶やパックの既製品があるという具合なのではないだろうか。

今回500gずつ頼んだ7種類のうち豆で頼んだ6種類は、どれもただ袋口を何回か折りたたんで、そこに差し込んだきしめん状の口金を折って留めているだけで、袋としては何ら密閉されていない状態である。袋の素材も内袋が紙で厳密な密封を前提とするタイプとは異なっている。一つ一つのパッケージを見ると微妙に大きさも異なっていて、明らかに機械ではなく手作業だ。つまり売場に並べるのと同じ豆をいちいち量って一袋毎にきちんと詰め、形を整えながら袋口を折り返して口金で留め、最後に銘柄シールを丁寧に貼って一つ一つ封じた、と看て取れる。

左様、無論そうでなければならないのだ。



2011/08/28

Dallmayrにコーヒー豆を注文した

Amazon.deが配送不可でHamburgのClassic CaffeeにZassenhausのミル(Guatemala)を頼んだ時、せっかくKaffeehausなのだからと店のコーヒー豆もいくつか注文した。ブレンドを1種500g、ストレートを7種250gずつ、合わせて2kgちょい頼んだのだが、どれもなかなかに良いもので、7月から8月の1月あまり、自分の口にあった8種の豆を贅沢にもその時々に楽しむことができた。
Conaのサイフォンを英国はStaffordのHas Bean Coffeeに頼んだ時も同様のことをして、この時も近所ではなかなか手に入らぬボリビアの甘い豆などを大いに堪能した。

さて、これに味をしめて、今度はMünchenのDallmayrから取り寄せてみることにしたのである。前回と違うのは、ことのついでではなく、純然たるコーヒー豆自身を目的とした注文であることだ。これは4年程前にWienのJulius Meinlに頼んで、今一つだった時のこと以来である。その時は1箱あれこれと頼んだ豆の鮮度がどれも低く、これならわざわざ頼む必要もなかったと全く失望させられたのだったが、Dallmayrならそんなことはあるまいと希望、期待を込めての注文なのである。

Vielen Dank für Ihre Bestellung
bei dallmayr-versand.de

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Auftragsdatum: 27. August 2011
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BezeichnungAnzahlEinheitEinzelpreisGesamtpreis
7503 :: prodomo ganze Bohne10,5 kg Stück 8,20 €8,20 €
7506 :: prodomo Schmuckdose Nymphenburg 10,5 kg Stück 8,70 €8,70 €
7510 :: Ethiopian Crown ganze Bohne10,5 kg Stück 10,20 €10,20 €
7517 :: Dyawa Antara ganze Bohne10,5 kg Stück 10,20 €10,20 €
7523 :: Antigua Tarrazu ganze Bohne10,5 kg Stück 10,20 €10,20 €
7540 :: Sigri Estate ganze Bohne10,5 kg Stück 10,20 €10,20 €
7581 :: San Sebastian ganze Bohne10,5 kg Stück 10,20 €10,20 €
6483 :: Großmutters Mohnkuchen Dallmayr10,8 kg Stück 13,50 €13,50 €
Zwischensumme81,40 €
Paketversand Ausland 45,00 €
Zahlungsart: Kreditkarte (Visa, XXXX ...XXXX)
Gesamtbetrag126,40 €
Alle Preise inklusive gültiger deutscher Mehrwertsteuer

Sie können Ihre persönlichen Einstellungen über die Seite "Mein Konto" verwalten und Ihre Bestellung jederzeit unter folgender Verknüpfung einsehen: Ihre Bestellung im Shop anzeigenWiderrufsrecht:Sie können Ihre Vertragserklärung innerhalb von einem Monat ohne Angabe von Gründen in Textform (z. B. Brief, Fax, E-Mail) oder durch Rücksendung der Sache widerrufen. Die Frist beginnt frühestens mit Erhalt dieser Belehrung. Zur Wahrung der Widerrufsfrist genügt die rechtzeitige Absendung des Widerrufs oder der Sache. Der Widerruf ist zu richten an:
Alois Dallmayr KG
Kundenservice
Dienerstraße 14-15
80331 München.

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Alois Dallmayr KG Kundenservice Dienerstr. 14-15 80331 München Deutschlandkundenservice@dallmayr.de
高級スーパーであるJulius Meinlがそうであるように、先に頼んだ2軒の町のコーヒーショップと違って、本国、世界各国と大量に卸している百貨店であるから、その点の問題は気になるところではあるが、逆にその生産量、量産体制のせいか値段の面ではかなりのお得感があった。500gで定評のあるブレンドのProdomoは8€程、レギュラークラスの各ストレート豆も10€程である。200gにすれば400円そこそこといったところで、円高もあるがこれは随分と安い。国外からの注文は80€からということなので、コーヒー豆を500g×7種におばあちゃんレシピだというMohnkuchenを1つ頼んで81,40€にして、4kg超の重量となったが送料は45€であった。これはClassic Caffeeの時(65€)より安く、送料込みでも全体として十分手頃な価格ではないだろうか。後は期待に違わず、コーヒー豆が良いもので、味わい深く美味ければ万歳ということになる。8/27の土曜日の注文、品物の出荷、到着はいつになるか。

では、楽しみに到着を待とう。

2011/07/15

Zassenhausの新型ミル"Guatemala"






私にとってミルと言えば、合理的なデザインが気に入って買い求めたBraunの電動ミルが最初である。学生時代に買い求めて、7年前にこちらに戻ってきてからも1、2年は使っていたから、かれこれ20年以上も使ったことになる。愛着はあったもののさすがに古くなって、ここ数年は出番なしであった。長年の酷使で歯が減ってしまい、かなり挽きムラや微粉が出るようになっていたのだ。

Braunを仕舞ってから5年余り、その間は代役としてポーレックスの手挽きミルを使ってきた。携帯もできるコンパクトなもので、元々は中継ぎと思って求めたものだったが、エスプレッソの細挽きからフレンチプレスの荒挽きまでそつなくこなすものだから、挽くのに少々コツは要るが、特に不足も覚えず今日までやってきた。



だが頭の片隅には、"そのうちきちんとした卓上型をZassenhausあたりで"という気持ちも常にあって、時々あれこれと比べてみないわけでもなかったのである。

保守本流の正統派"La Paz"か、




独特な姿が魅力の"Santiago"か、




何の変哲もないからこそいい"Brasilia"か、




セラミック刃を用いた新世代の"Lima"か、



或いは......などとちらちら思っていたのだったが、そんな時ふと目に留まったのが、復活したZassenhausの第三世代(?)機、新型の"Guatemala"である。Zassenhausのホームページを見ていたとき、取り扱い店舗のリンクがあったものだからたどっていくと、HamburgのClassic Caffeeという店が悪くなさそうである。そこでZassenhausのコーナーを見てみると、本家のサイトではまだ紹介されていない新型ミルが載っていたのである。目にしたのは発売予告だったのだが、無駄がなく密度感の高いボクシーな姿が実に良さそうに思えた。メカニカルは伝統的な鋳鉄製で性能上の心配もなさそうである。幸い発売日までは約一ヶ月のゆとりがある。その間に具体的に検討すれば良いわけであった。



問題は送料を含めた金額だが、国内で"La Paz"を買う金額(つまり一万五千円前後)をおおよその予算とした。Classic Caffeeでは本体が€ 99,95、国際配送料€ 65で、結局ここに頼んだのだが、すぐには頼まなかった。他店と金額を比較したいということもあったが、この店の場合はカード決済がなかったのだ。PayPalはあったが、新規の顧客はそれが使えず、初回は直接ショップの口座に振り込んでやらなければならない。それでAmazonn.deあたりの様子が分かるまでに、一応準備をしておく必要があったのである。国際送金も普通に頼めば安くはない。即ち準備というのは国際送金料の安いシティバンクに口座を作り、予め送金先を登録しておくことである。これに10日ばかりかかった。使う使わぬは別にして(結局使ったのだが)準備をしたわけである。その間もいろいろ調べたのだが、EU外への配送を行っていない店ばかりで、比較のしようもない。そのうちAmazon.deで発売が開始され、こちらは一軒の店が80ユーロ代で、これはと思ったが、ここも残念なことに日本への配送が不可であった。Zassenhaus本家のONLINE SHOPではこの"Guatemala"がなかなか出ない上に、送料が€100を超えていた。というわけで結局、豆もついでに頼むこととして最初にその存在を知らせてくれたClassic Caffeeに頼んでやることにしたのである。念のための購入準備は無駄にならなかったわけだ。

それで来たのがこれだ。

なかなかの佇まいだ。

思ってもいなかったが、粉受けは嵌め込み式の瓶であった。

一度に挽けるのは濃い目の二杯分といったところか。もう少し容量は欲しいところだ。

調節部はいかにも精巧で信頼性が高い。

挽き心地は素晴らしい。回転に慣性の心地よいトルクがかかり、ゴロゴロとなめらかに回転する。挽かれた粉は微粉もなく、均一である。

これについて文句はない。使い勝手については文句がある。

これは卓上型であろうが、卓上でがたつかぬよう押さえつけてやるのにかなり力を要するのだ。見ての通り、これは本体と回転するハンドルの間に空間がない。つまり、豆を挽く際に"La Paz"などのように本体を上から押さえつけて固定することができないのだ。しょうがないので横を持って下に押さえつけてやるわけだが、動かぬように押さえるのに、なかなかどうしてそれなりの握力を使わなければならない。しばらく使って、今はもう慣れたといえば慣れたが、これは女性や非力な者などでは大変ではないだろうか。ややデザインに使い勝手をスポイルされたというきらいがある。

総合的には余裕で合格点だ。悪くない買い物であった。
が、次に求めるなら"La Paz"かな。

2011/05/01

Conaのサイフォン


同じ漏斗を部品として取り寄せて、そのまま前のものを使っても良かったわけだったが、それを探しているうちにふとConaのサイフォンが目に留まったのである。通常使う布や紙のフィルターでなしに、ただガラス棒1本で濾過する不思議な仕組みで、実に無駄のない美しいものである。そして一度それを見てしまったら、バネでセットしフラスコ内に鎖を垂らす普通のフィルターが何だかやけに間抜けで不細工なものに見えてきてしまった。

そこでConaの扱いを探したのだが、なかなかどうして少ないのである。イギリスのメーカーだが、国内ではとてつもなく高いか(5万超では買えるものではない)、品切れである。本国ではメーカーそのもののサイトはあったものの、注文や支払いが昔ながらの直接交渉で、購入が厄介そうだ。アメリカも米国内のみの配送という店が多くて、国際配送の可能な店でもガラス製品はダメだという具合であった。結局、注文をした4軒目にしてようやくガラス製品の国際配送の可能な店に巡り会った。

"注文をした4軒目"とはどういうことか。商品は扱っている。日本への海外発送も行っている。通常の輸出規制品でもない。だが、いざガラスとなると配送不可とする店が多いようなのだ。まずはアメリカAmazonで不可、そのAmazonに出店していたアーカンソン州にある元の店Coffee Hausstoreで不可、更に検索して探したカリフォルニアのSweet Maria's Coffeeも不可であった。Amazonの場合は注文確定の際に配送不能である旨案内が出るから、その場でがっかりするだけで済むのだが、後の2軒は注文を確定し、オーダー受け付けのメールも来て「これは行けたか」と喜んでいると、後になって”unfortunatelyキャンセルしなければならない"と連絡があるのである。2軒目3軒目と前がダメだっただけに「今度こそは」と期待をふくらますのだが、期待した分落胆は大きくなる。2度糠喜びをした。

だが親切な店もあったもので、3軒目のSweet Maria's Coffeeがキャンセルのメール中にここなら大丈夫じゃないかとイギリスの店を紹介してくれたのである。それがHAS BEAN COFFEEであった。こちらは発送済みの連絡も来て、後は到着を待つばかりである。中身が無事であれば文句はない。

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※4/21に注文して5/7に到着した。きちんとした梱包で、サイフォンの箱はコーヒー生豆を入れる麻袋に二重に包まれていた。ついでに頼んだローストコーヒーのパッキングも洒落ていると同時に実用的なもので、店への信頼感が増す。豆そのものも質の高いものだ。値段も適当でむしろ良心的と言える。ここは贔屓にしたい店だ。

Cona All Glass Coffee Maker
華奢であることを心配したが、意外と頑丈そうだ。
真上から見た図
赤いパッケージが鮮烈である。
丸々の麻袋である。