携帯でストレス無くものを書くには何より打ちやすさが大切だが、これには指のポジションを保証する本体の持ち方というものが重要になってくる。先日携帯をHTCのDesireにしていろいろ便利に使っているのだが、書く作業では正直やや苦戦していた。どうにも平面的なバーチャルキーボードに慣れず、暫くは画面を見ながら人差し指一本の片手打ちをしていたのだが、これではさすがに遅すぎた。前のNokiaのN95時代は物理キーボードで両親指打ちをしていて、まずまずの速さなのであった。それより遅いのはよろしくない。それで何とかしてみることにしたのである。
まず片手打ちを止めてQWERTYで両手親指入力を試みてみた。やってみると悪くはないのだが、問題もあった。普通に持って打っていると指が寝て親指の腹が広く画面に当たってしまうのだが、すると画面上のアルファベットの区切り枠を越えて隣を押してしまうことが増えるのである。親指2本で打ち込み速度は2倍になったが、誤入力も倍増してしまった。戻って直すのも度々になると煩わしく、これまた何とかするべきであった。
何とかすると言っても、指の腹の感覚を研ぎ澄まして、見事に打ち分けていくというのはあまり現実的ではない。腹で打っている限り打ち間違いは減らないだろう。指の腹はダメだ。ならば指先しかあるまい。ともかく親指の腹ではなく、指先で画面のポイントポイントに触れるようにする必要がある。指先で打つには、指が立っていなければなるまい。2本の親指先がそれぞれ画面上空から正しく下の標的ポイントを打つという感じにする必要があろう。
つまり、上から打ってやる必要があるのだ。指を寝かせぬため、本体の持ち方を変えてみることにした。親指を立てて画面までの距離を確保するには本体を包みこむように立体的に持たなければならない。人差指、中指で本体を下面から支え、薬指は曲げてその第2関節部分で本体下部を両脇から挟むようにする。これで親指が自由になる。
さて、どうだ?試してみると、悪くない。と言うより、良いようだ。これはなかなかに打ちやすい。
それ以来、このように打っている。結局、かなり打ち間違いを減らすことができた。
速さという点で言えば片手でフリック入力というのもありだとは思うが、アルファベットの切り替えなどどうも違和感があってしっくり来ない。どちらも慣れと言えば慣れなのだが、汎用性の高いQWERTYを使いたい。
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