28日はフェルメールを観て、帰りはがらしゃに寄ってコーヒーを飲み、アップルパイを食べ、ついでに答案の添削をし、更に豆を買って戻ったのである。秋の日の過ごし方としてはよかったのではないだろうか。
フェルメールは手紙をテーマにした作品3点の公開で、順路最後の部屋に別枠で展示されていた。そこまで同時代のオランダの画家たちの作品を一通り観てきた上で最後にフェルメールを見直してみると、そこには当然のごとく共通性と別格の違いとの2つが看て取れた。18世紀オランダの市民社会、そこに営まれる生活の有様や示される人間の姿と言えばみなそうなのだが、フェルメールだけはどこか孤高の趣があるのである。当たり前の凡俗の中に埋没することのない非凡さ、孤独と超然といったものが感じられる。他の画家たちは親であれ反であれ、良くも悪くも世俗に馴染み、そこに棹差しているのだが、何故かフェルメールだけはまるで馴染んでいない。意識して背を向けているというのではない。もともと異質なのだ。現世と世俗に対してエトランジェじみた不思議な距離感が常にあって、それが奇妙で異質なのだ。しばしばフェルメールが「謎めいた」と評される理由の一端は、このあたりにあるのだろう。それをこの目で確認できたのは良かった。実物を見て、同時代者の中に並べて置いてみて、それで見えてくるものがある。
一方、こちらも非凡である点では共通である。"がらしゃ"のコーヒーも凡俗レベルではない。この店をこれまで知らずにいたのは、不覚と言うべきであった。
ざわめく海原の上に明るい灰白色の空がひろがり、おおらかな風が開け放しの空間を吹きわたっていく。海藻や小さな貝殻の散らばった砂の上をどこまでも歩いていくと、目につくのは遠くから流れついて半ば砂に埋もれた物の数々である。気の向くままに拾い上げてみよう。
2011/10/30
2011/10/10
Giant Seek R2で来る秋の秋保大滝
体育の日に秋保大滝に来ている。無論、先日の定義山に続いて自転車でだ。GPSの記録では、ちょうど32km走ってきたようだ。定義山よりわずかに近い。
今は、大滝の滝壺に降り、戻ってきて、展望所の横にある不動茶屋で一服している。あんこ餅、冷抹茶、三角油揚げてりやきを頼み、油揚げは時間を置いてから持ってきてもらうように頼んだ。
などと暢気にやっていると地震である。不動茶屋がガタガタ揺れ動いた。地震速報では、久しぶりのM6レベル、福島沖が震源らしい。・・・確認するとM5.6、福島、宮城の最大震度は4、ここら辺りは3くらいだったようだ。まだまだ大ナマズは落ち着いてはくれない。
この不動茶屋はこれまでも何度か入ろうと思ったが、その度に開いていなくて、結局今回が初めてである。中は意外と落ち着いた空間となっている。値段はどれもいい値段だが、太田とうふ店の店だけあって油揚げは美味い。
滝はなかなか見事なものであった。前に来た時は滝壺に降りる道が通行止めになっていて、降りられなかったので、不動茶屋同様滝壺も今度が初めてだったのだが、そこそこ険しい階段を下りていくと、マイナスイオンを大量発生させる轟く瀑布があった。
植物園脇に駐めて、いざ大滝見物へ出発だ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
今は、大滝の滝壺に降り、戻ってきて、展望所の横にある不動茶屋で一服している。あんこ餅、冷抹茶、三角油揚げてりやきを頼み、油揚げは時間を置いてから持ってきてもらうように頼んだ。
あんこ餅は既に一つ手をつけた後。左は冷抹茶、ガムシロップ、ストロー付きとは驚いた。 |
太田とうふ店の油揚げ。ここの油揚げも美味い。大根とネギ、鰹節が載っており、右のつゆを掛けて食べろと言われた。 |
などと暢気にやっていると地震である。不動茶屋がガタガタ揺れ動いた。地震速報では、久しぶりのM6レベル、福島沖が震源らしい。・・・確認するとM5.6、福島、宮城の最大震度は4、ここら辺りは3くらいだったようだ。まだまだ大ナマズは落ち着いてはくれない。
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いつもシャッターの閉まった姿しか見ていなかった。なかなか悪くない感じだ。 |
落ち着いた店内。テーブルにはステンドグラスのライトが置いてあった。 |
実は走ってくる途中で太田とうふ店に寄り、青ばた豆乳を飲んではきたのだ。帰りにも寄るつもりでいる。竹豆腐や油揚げなど家への土産を買うつもりなのだ。
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滝はなかなか見事なものであった。前に来た時は滝壺に降りる道が通行止めになっていて、降りられなかったので、不動茶屋同様滝壺も今度が初めてだったのだが、そこそこ険しい階段を下りていくと、マイナスイオンを大量発生させる轟く瀑布があった。
上から見るとこう。紅葉が始まっている。 |
滝壺へ向かう。 |
急な階段を降りる。前を行くおばちゃんはかなり大変そうだ。 |
到着。マイナスイオン大量発生。 |
振り返れば静かな渓谷の趣。 |
2011/10/03
Giant Seek R2で久しぶりに来た定義山
秋の日の定義門前。出発して約2時間、11時着である。平日でもあり、まだ人は少ない。 |
9/22 台風翌日の雨模様の日 |
というわけで、来ないでいた間の変化の有様をもう少し見たかったということがあり、また車で来て久しぶりに食べた定義とうふ店の揚げたて三角油揚げが滅法美味かったということがあり、そしてせっかく気候が自転車に向いてきたというのにタイヤを替えてからまだ一度も遠出していないということもあり、諸々の理由から近い内に改めて自転車で来ようと思ったのである。
それでやって来た。
今は晴れ上がった秋空の下、五重塔横のベンチで定義清水館自慢の焼きめしを頬ばっている。
空が青い |
本当なら、"Patisserie-Soleil"でケーキセットを頼んで、いつもの外テーブルに座り、好きなタルトにコーヒーで、隣の清水館の食事処から(なぜかいつも)流れてくる北島三郎に否応もなく耳を傾けながら、一杯二杯とコーヒーをお代わりしては、のんびりこれを打っているはずだったのだが、変化はここにも及んでいたのである。つまり店がなくなっていた。
何と潰れたのか。それにしても誰が戸を開けているのだろう? |
日差しがちょうどいい。暑くもなく寒くもない。 |
無論、三角油揚げは食べた。こちらは店舗こそ変われ、なくなる恐れはないだろう。ここがなくなる時は、定義山門前商店街壊滅の時だ。
これなら軽井沢でもOKか?以前の店も味わい深かったが。 |
店が新しくなり、心なしか油の風味が上がったような気がしないでもない。以前よりも軽くなって、優しい甘みが感じられるようだ。この間もそう感じた。揚げ油を変えたのか、それとも休日でないぶん立て込んでいないからか。
やはり揚げ立てでないといけない。家でお土産用を焼いても、この軽やかさが出ないのだ。 |
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近くの道は亀裂や段差もなく綺麗だった。この辺りは地盤が堅いのであろう。ちなみに写真のこの道は走りやすそうでいて微妙にのぼり勾配があり、視覚と脚の感覚のずれに微妙な違和感を感じる。スピードは出そうで今一つ出ない。当然ながら、逆に帰りは颯爽と快適である。
少し日が陰ると物寂しい秋の気配が漂う。電線の上には鴉が。 |
定義如来まであと2km。黄金色の田んぼ。稲は刈られているところとそうでないところと8:2といったところか。 |
2011/09/19
仙台オクトーバーフェスト2011
昨日と違い、本日は雨模様である。 |
まだガランとしている。 |
敬老の日に仙台オクトーバーフェストに来ている。雨模様の中、11時のオープンを待ち構えて入り、今年はここにしようとSpatenの店に近い席に陣取った。早速香り高いSpatenのFranziskanerのヴァイスを、アイスバインとザウアークラウトを肴に飲んでいる。
さすがに開いたばかりで、まだ混んではいない。ステージは12:30からであるから、始まるのを待っている次第だ。ドイツで活躍するヨーデルの日本人とドイツの3人組が賑やかにやる予定である。スピーカーからは今も愉快な音楽と歌が流れているが、やはり生がよかろう。ちょうど今は前説の女の子がフェスト全体の案内をしているところだ。仙台オクトーバーフェストも今年が6年目になるのだそうだ。
天気は悪いが、正面席にはそれなりに人が集まってきた。この調子でいけばステージが始まる頃には、かなり混んできそうだ。そうなれば今のようにテーブルを独り占めともいくまいか。
さて、ビールはうまいが、毎度我ながら情けなく思うのが、初めの一杯からしばらくの間は我が顔がかなり朱くなってしまうことだ。飲んで落ち着けばそれからは顔色も元に戻るのだが、それまではみっともない赤ら顔を晒すことになるのが気に食わないのである。残念ながら私はアルコール分解酵素を一つしか持っていないのだろう。これは、如何ともし難いことだが、非常に悔やまれるところである。顔色が変わらなければ、誰はばかることなく何杯でも飲むことができように。
なぜ午前一番に来たのかと言えば、三越で買い物があったからである。先日から北海道物産展をやっていて、そこの日替わりセールの小豆を頼まれていた。それが数量限定なものだから早く出て、その足でそのまま回って来たというわけである。北海道物産展は開店からずいぶん混んでいた。小豆の他に家への土産も何点か買った。一人でうまいビールを飲むだけで、家に何もなければ、帰ってから非難を免れない。
テントは大きく、雨は関係ないが、テントだけに風は吹き抜けである。自転車で来て半ズボンなものだから、少々足元が寒い。台風が来ているせいだろう、雨で冷えた風が吹き込んでくる。昨日と打って変わって涼しいを通り越し、いささか寒いのである。これは長ズボンで来るべきであったか。
そろそろステージが始まる。
Takeo Ishii & Drei Winkler |
彼らは被災地だからこそ来た。放射能を恐れて来日を拒否したミュンヒェンオペラの連中とは大違いだ。
有難いことだ。 |
乾杯用に2杯目を用意したSpatenのOktoberfestbierとプレッツェル |
石井氏は客席に降りて盛り上げる。 |
手拍子がひとりでに始まる。 |
ヨーデルらしく後半はものすごい追い込みをかけていく。 |
Ein! Zwei! Drei! gsuf-fa! Prost! |
2011/09/11
Dallmayrのコーヒー豆
先日頼んだDallmayrのコーヒー豆はどれも予想以上にすばらしい物だった。8/27に注文して届いたのが9/7である。到着以来コーヒー三昧の日々を送っている。
注文前には心配がないではなかった。危惧されたのは、Julius Meinlのようにスーパーに並んでいるのと同じ既製品をただ送ってくることであったが、いざふたを開けてみれば結果は全くの杞憂であった。どの豆も見事に手作業の袋詰めなのである。店で買うときと同様、袋の口は折られて閉じられているだけで、密封されてはいなかった。もしかすると、そもそもDallmayrには挽いていないホールビーンズの出来合い500g袋はないのかもしれない。粉に挽いた物だけ缶やパックの既製品があるという具合なのではないだろうか。
今回500gずつ頼んだ7種類のうち豆で頼んだ6種類は、どれもただ袋口を何回か折りたたんで、そこに差し込んだきしめん状の口金を折って留めているだけで、袋としては何ら密閉されていない状態である。袋の素材も内袋が紙で厳密な密封を前提とするタイプとは異なっている。一つ一つのパッケージを見ると微妙に大きさも異なっていて、明らかに機械ではなく手作業だ。つまり売場に並べるのと同じ豆をいちいち量って一袋毎にきちんと詰め、形を整えながら袋口を折り返して口金で留め、最後に銘柄シールを丁寧に貼って一つ一つ封じた、と看て取れる。
左様、無論そうでなければならないのだ。
注文前には心配がないではなかった。危惧されたのは、Julius Meinlのようにスーパーに並んでいるのと同じ既製品をただ送ってくることであったが、いざふたを開けてみれば結果は全くの杞憂であった。どの豆も見事に手作業の袋詰めなのである。店で買うときと同様、袋の口は折られて閉じられているだけで、密封されてはいなかった。もしかすると、そもそもDallmayrには挽いていないホールビーンズの出来合い500g袋はないのかもしれない。粉に挽いた物だけ缶やパックの既製品があるという具合なのではないだろうか。
今回500gずつ頼んだ7種類のうち豆で頼んだ6種類は、どれもただ袋口を何回か折りたたんで、そこに差し込んだきしめん状の口金を折って留めているだけで、袋としては何ら密閉されていない状態である。袋の素材も内袋が紙で厳密な密封を前提とするタイプとは異なっている。一つ一つのパッケージを見ると微妙に大きさも異なっていて、明らかに機械ではなく手作業だ。つまり売場に並べるのと同じ豆をいちいち量って一袋毎にきちんと詰め、形を整えながら袋口を折り返して口金で留め、最後に銘柄シールを丁寧に貼って一つ一つ封じた、と看て取れる。
左様、無論そうでなければならないのだ。
2011/08/28
Dallmayrにコーヒー豆を注文した
Amazon.deが配送不可でHamburgのClassic CaffeeにZassenhausのミル(Guatemala)を頼んだ時、せっかくKaffeehausなのだからと店のコーヒー豆もいくつか注文した。ブレンドを1種500g、ストレートを7種250gずつ、合わせて2kgちょい頼んだのだが、どれもなかなかに良いもので、7月から8月の1月あまり、自分の口にあった8種の豆を贅沢にもその時々に楽しむことができた。
Conaのサイフォンを英国はStaffordのHas Bean Coffeeに頼んだ時も同様のことをして、この時も近所ではなかなか手に入らぬボリビアの甘い豆などを大いに堪能した。
さて、これに味をしめて、今度はMünchenのDallmayrから取り寄せてみることにしたのである。前回と違うのは、ことのついでではなく、純然たるコーヒー豆自身を目的とした注文であることだ。これは4年程前にWienのJulius Meinlに頼んで、今一つだった時のこと以来である。その時は1箱あれこれと頼んだ豆の鮮度がどれも低く、これならわざわざ頼む必要もなかったと全く失望させられたのだったが、Dallmayrならそんなことはあるまいと希望、期待を込めての注文なのである。
高級スーパーであるJulius Meinlがそうであるように、先に頼んだ2軒の町のコーヒーショップと違って、本国、世界各国と大量に卸している百貨店であるから、その点の問題は気になるところではあるが、逆にその生産量、量産体制のせいか値段の面ではかなりのお得感があった。500gで定評のあるブレンドのProdomoは8€程、レギュラークラスの各ストレート豆も10€程である。200gにすれば400円そこそこといったところで、円高もあるがこれは随分と安い。国外からの注文は80€からということなので、コーヒー豆を500g×7種におばあちゃんレシピだというMohnkuchenを1つ頼んで81,40€にして、4kg超の重量となったが送料は45€であった。これはClassic Caffeeの時(65€)より安く、送料込みでも全体として十分手頃な価格ではないだろうか。後は期待に違わず、コーヒー豆が良いもので、味わい深く美味ければ万歳ということになる。8/27の土曜日の注文、品物の出荷、到着はいつになるか。
では、楽しみに到着を待とう。
Conaのサイフォンを英国はStaffordのHas Bean Coffeeに頼んだ時も同様のことをして、この時も近所ではなかなか手に入らぬボリビアの甘い豆などを大いに堪能した。
さて、これに味をしめて、今度はMünchenのDallmayrから取り寄せてみることにしたのである。前回と違うのは、ことのついでではなく、純然たるコーヒー豆自身を目的とした注文であることだ。これは4年程前にWienのJulius Meinlに頼んで、今一つだった時のこと以来である。その時は1箱あれこれと頼んだ豆の鮮度がどれも低く、これならわざわざ頼む必要もなかったと全く失望させられたのだったが、Dallmayrならそんなことはあるまいと希望、期待を込めての注文なのである。
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では、楽しみに到着を待とう。
2011/07/15
Zassenhausの新型ミル"Guatemala"
私にとってミルと言えば、合理的なデザインが気に入って買い求めたBraunの電動ミルが最初である。学生時代に買い求めて、7年前にこちらに戻ってきてからも1、2年は使っていたから、かれこれ20年以上も使ったことになる。愛着はあったもののさすがに古くなって、ここ数年は出番なしであった。長年の酷使で歯が減ってしまい、かなり挽きムラや微粉が出るようになっていたのだ。
Braunを仕舞ってから5年余り、その間は代役としてポーレックスの手挽きミルを使ってきた。携帯もできるコンパクトなもので、元々は中継ぎと思って求めたものだったが、エスプレッソの細挽きからフレンチプレスの荒挽きまでそつなくこなすものだから、挽くのに少々コツは要るが、特に不足も覚えず今日までやってきた。
だが頭の片隅には、"そのうちきちんとした卓上型をZassenhausあたりで"という気持ちも常にあって、時々あれこれと比べてみないわけでもなかったのである。
保守本流の正統派"La Paz"か、
独特な姿が魅力の"Santiago"か、
何の変哲もないからこそいい"Brasilia"か、
セラミック刃を用いた新世代の"Lima"か、
或いは......などとちらちら思っていたのだったが、そんな時ふと目に留まったのが、復活したZassenhausの第三世代(?)機、新型の"Guatemala"である。Zassenhausのホームページを見ていたとき、取り扱い店舗のリンクがあったものだからたどっていくと、HamburgのClassic Caffeeという店が悪くなさそうである。そこでZassenhausのコーナーを見てみると、本家のサイトではまだ紹介されていない新型ミルが載っていたのである。目にしたのは発売予告だったのだが、無駄がなく密度感の高いボクシーな姿が実に良さそうに思えた。メカニカルは伝統的な鋳鉄製で性能上の心配もなさそうである。幸い発売日までは約一ヶ月のゆとりがある。その間に具体的に検討すれば良いわけであった。
問題は送料を含めた金額だが、国内で"La Paz"を買う金額(つまり一万五千円前後)をおおよその予算とした。Classic Caffeeでは本体が€ 99,95、国際配送料€ 65で、結局ここに頼んだのだが、すぐには頼まなかった。他店と金額を比較したいということもあったが、この店の場合はカード決済がなかったのだ。PayPalはあったが、新規の顧客はそれが使えず、初回は直接ショップの口座に振り込んでやらなければならない。それでAmazonn.deあたりの様子が分かるまでに、一応準備をしておく必要があったのである。国際送金も普通に頼めば安くはない。即ち準備というのは国際送金料の安いシティバンクに口座を作り、予め送金先を登録しておくことである。これに10日ばかりかかった。使う使わぬは別にして(結局使ったのだが)準備をしたわけである。その間もいろいろ調べたのだが、EU外への配送を行っていない店ばかりで、比較のしようもない。そのうちAmazon.deで発売が開始され、こちらは一軒の店が80ユーロ代で、これはと思ったが、ここも残念なことに日本への配送が不可であった。Zassenhaus本家のONLINE SHOPではこの"Guatemala"がなかなか出ない上に、送料が€100を超えていた。というわけで結局、豆もついでに頼むこととして最初にその存在を知らせてくれたClassic Caffeeに頼んでやることにしたのである。念のための購入準備は無駄にならなかったわけだ。
それで来たのがこれだ。
なかなかの佇まいだ。 |
思ってもいなかったが、粉受けは嵌め込み式の瓶であった。 |
一度に挽けるのは濃い目の二杯分といったところか。もう少し容量は欲しいところだ。 |
調節部はいかにも精巧で信頼性が高い。 |
これについて文句はない。使い勝手については文句がある。
これは卓上型であろうが、卓上でがたつかぬよう押さえつけてやるのにかなり力を要するのだ。見ての通り、これは本体と回転するハンドルの間に空間がない。つまり、豆を挽く際に"La Paz"などのように本体を上から押さえつけて固定することができないのだ。しょうがないので横を持って下に押さえつけてやるわけだが、動かぬように押さえるのに、なかなかどうしてそれなりの握力を使わなければならない。しばらく使って、今はもう慣れたといえば慣れたが、これは女性や非力な者などでは大変ではないだろうか。ややデザインに使い勝手をスポイルされたというきらいがある。
総合的には余裕で合格点だ。悪くない買い物であった。
が、次に求めるなら"La Paz"かな。
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