世の中には、あるべき姿や原理的な根拠を問題とし、自らの在り方や決断や行動の裏付けを吟味することを当然と考える人間と、そうでない人間の2種類があるようだ。国会中継で自民党の石破茂と民主党の無見識な連中とのやり取りを視ていると、この2種の人間の大きすぎる差に愕然とする。
人間に品格というものをもたらすのは、自らの個人的な基準を超えた所に想定される原理、理念、思想、倫理、イデアであろう。それらを欠いた場合、その人間の判断規準や行動指針は単なる世俗の損得勘定や慣習的な無反省の反応になる他ない。実にその見本とも言える姿を見せてくれているのが民主党の面々である。実に見識なき無恥の人間という物をこれでもかと言わんばかりに晒してくれている様子はなかなか見られるものではない。
見渡してみれば、また振り返ってみれば、自身を超越した高次の基準を持っていないような人間で尊敬できる人間にお目にかかったことはない。
民主党とは倫理的、道徳的に破綻した羅針盤も舵も持たぬ「阿呆船」 (Das Narrenschiff)である。我々はそれに乗り合わせているというのか。
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