Smart Keyboard PRO(€1.99)を試しているのだが、キーボードの感じはとてもいい。キーの間隔、記号類を打つ際の容易さ、日本語から英語や独語への切り替えの手軽さなど、その点に関してはほとんど申し分がない。元々多言語対応キーボードであるから、英語や独語を単独で打つに良いのは当然だが、欧文を日本語中に挿入するのにほぼシームレスでいけるのが大変良い。ßがないのは腑に落ちないが(※sの長押しでポップアップされることが分かった。これでよい)、ウムラウトを一々記号から選び出す必用がないのは楽である。これを普段使いのキーボードにすれば、今メインで使っているSimejiで使いづらいと感じる部分が概ね解決されることになる。
では、それは可能なのか。残念ながら十分ではない。問題なのは日本語入力の弱さだ。入力方法や予測変換自体の動作に問題はなく、むしろ機敏で結構なのだが、如何せん辞書の語彙が十分でない。また、多文節の一括変換、漢字一語の呼び出しが出来ないことも大きな弱点に思われる。単文節毎に確定する習慣の者ならそれはそれだが、一文またはそれ以上を入力して一括変換し、変換に誤りがあればそれは適当な文節に分け直して改めて正しい変換を探るという当たり前のことが出来ないのは不便だ。漢字一字を単独で呼び出すことが出来ないのも不便である。変換候補に適当なものがない場合や一字だけ直したい時にはわざわざ適当な熟語を出して、要る漢字以外を消すという手間をかけなければならない。日本語辞書の充実、多文節の一括変換機能、漢字の単独呼び出し、この3点が日本語キーボードとしてのSmart Keyboard PROの課題である。今後のアップデートで漸次改善が図られていくことを切に望む。日本語力が上がってきさえすれば、これを是非メインキーボードにしたいと思うからである。
何れにしても、もうしばらくこちらをメインにして使ってみたい。筆記用具が変わるとそれだけでも新鮮な気分にはなるものだから。
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