2010/08/22

文庫のGoethe



Goetheの自然科学論文集が筑摩の学芸文庫五冊分として出ている。色彩論一冊の他に形態学論集として植物編と動物編が、また地質学論集として鉱物編と気象編と三分野が上智の木村直司によって翻訳、編集されているものだ。この間、気象編の五冊目が出て完結したらしい。文庫のシリーズとして足掛け何年になるのか、同じ学芸文庫だが色彩論は通常の白表紙で残りは自然科学シリーズの青表紙版である。色彩論以外の四冊は一年余りの間に続けざまであった。こんな時代によくまとめて出してくれたものだ。色彩論こそ岩波の復刻で菊池栄一訳が手に入るとはいえ、後のものは全集くらいで、しかもその一部が読めるだけではないだろうか。その全集だとて、人文書院版は自然科学論文自体が少なかったし、そもそもとうに絶版であろう。潮の方には結構入っていたと思うが、こちらもカタログに残っているかどうか。何れにせよまとまったものを文庫で手軽に揃えて読めるというのはいい。文庫本ならそれを持ち、実践の人Goetheに倣って戸外に飛び出してみてもいいのだ。


※Blogger-droidというBloggerへのアップロードアプリを試している。打込画面と入力の変換候補部分ががきちんと分けられているのはいい。結構いいかもしれない。
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