2009/04/08

自転車通勤とGiant Seek R2のその後



もっと経ったような気もしていたが、自転車通勤用に新しくGiantのSeek R2を求めて、およそ一月半が過ぎたばかりである。先日は一ヶ月点検ということで、買い求めた店で一通り見てもらって、ワイヤーの初期伸び分やハンドルねじの締め具合など必要な調整をしてもらったのだったが、いよいよ4月に入って、桜こそまだ咲かぬものの、ここ仙台でも自転車通勤者や自転車通学者が一気に増え出したようである。

さて、これだけなら例年とさして変わらぬ光景だが、今年度は昨年までと大いに異なる風景も目に留まる。それは何あろう、そこを縦横に走るスポーツバイクの数々である。これまでに比して著しくその割合が増加しているといった感じで、文字通り倍増したと言っても決して言い過ぎではない。これは、クロスバイクに乗り始めた私が以前より自転車を意識して見るようになったからという以上に、明らかに実数の増加によるところが大きいと思う。職場の駐輪場にはCannondaleやSchwinn、Gary FisherやMongoose、Anchorなどが並び、街角では(私のと同様)まだ真新しいクロスバイクや、かつて通勤路なぞではほとんど見ることもなかったロードバイクにすら随分と出くわすようになったからである。おまけに、それらに乗っているのが(私と同様)いいオヤジどもであることが少なくないというのも、また例年とは趣を大きく異にする点だ。オヤジどもは少なくないというより、むしろ多いくらいで、これは、
  1. この時勢で家庭の経済と小遣いを鑑み、
  2. 我らが年代で衰えてきた体力と生活習慣病やメタボを心配し、
  3. 併せて身を切る寒さも遠のいて、
  4. 区切りのいい年度代わりであることを考えれば、
確かに「スポーツバイクで自転車通勤」を始めるというのも、ごく順当な結論には違いないのだ。中年世代を取り巻く諸々の条件からすれば、さもありなんと腑にも落ちる。

通勤ということで、やはりクロスバイクが多いのだが、本格ロードバイクもそこそこ見かける。背広姿の者から私のように着替えを背負っている者、バイクジャージにレーサーパンツと完全にサイクリング・スタイルの者まで様々で、更にはヘルメットを被り、グローブをはめている者・いない者、サドルの高さが合っている者・いない者、ビンディングペダルを付けている者・いない者、車道を走る者・歩道を走る者、交通規則を守る者・守らぬ者、速い者・遅い者等々と色々なのだが、その多士済々、種種雑多、ピンからきりまでの様子を見るにつけ、この「スポーツバイクによる自転車通勤」というやつも、もしかすると一つの「ブーム」というやつに最早なっているのかもしれないと思えてきた。であるとすれば、この不景気がまだ2.3年続くとして、またメタボ予備軍の中年世代もいっかな減らぬとして、シンプルな生活スタイルを志向し健康意識も高い青年層をも呼び込みつつ、なおかつ自転車通学組からのストレートな移行者をも取り込んで、ここしばらくはスポーツバイクを駆る自転車通勤者は増えることはあっても減ることはなさそうに見える。無論、酷暑の夏と極寒の冬を経た一年後、にわか「自転車ツーキニスト」(というらしい)の幾ばくかは淘汰されているだろうが、純粋なにわか組より、ここに来て愛車を買い換えた意外と年期の入った自転車通勤組も(かく言う私もそうだが)多いはずなのだ。彼らはこれまでと同様にペダルを踏み続けるだろう。ただその愛車が変わったのにすぎない。春夏秋冬、雨風あり、日照りあり、降雪積雪ありの年間を通じて、たとえ買物自転車でであれ、それなりに自転車通勤力を培って来たオヤジどもを侮るなかれだ。

一月半乗ってみて、改めてSeek R2という選択肢はどうであったろう?
これは悪くない選択であったと思う。
  1. かなり段差のある歩道を含め車道のみとはいかぬ通勤路(約10km)事情、
  2. 車道も幹線道路故に走る左端付近は荒れがちな路面状況、
  3. それでも必要とあらば速く走って時間を短縮し得るだけの頑丈且つ準高速巡航が可能な走行性能、
  4. 70キロの中年男を乗せて良く走るばかりでなく、良く止まること、
  5. 道具として神経質、敏感過ぎずに頑強、頑健であること、
  6. 手入れがしやすいこと、
等々、以上の条件や要求におおむね良く応えてくれている。

7気圧を要求する幅32ミリの700Cタイヤは段差、凹凸にさほど神経質にならず、スピードもそこそこ求めることができるという点でいかにもクロスバイクの性質に適ったものだし、全アルミの頑丈なフレーム、ストレートタイプのフロントフォークは乗り味こそ固くゴツゴツしてしなやな柔らかさには欠けるが、その分いかにも剛性が高く、路面の情報もストレートに伝えてくれる。3×8のギアは(後ろは9でもいいが)とりあえずは十分であるし、フラットバーハンドルも扱いやすく、前後のディスクブレーキは強力である。
つまり、スポーツバイク入門者が乗る出来合いのクロスバイクとしては必要十分なものに思える。MサイズのSeek R2のサドル高と前後位置、ハンドルの高さを自分に合うように何度か調整し、にわか勉強でフォームとペダリングを意識して、効率的なギアの選択とケイデンスなどを考えて乗り方を改めてからは私もすっかり馴染んだ気がしている。
ちなみに写真は通勤経路からは外れるが、台原森林公園を通った時のものである。ここは自転車OKなのだが、松落葉のちり積もった土の部分は快適である。無論、砂利部分はよろしくない。クロスバイクの中ではMTBよりだともいわれているようだが、この脚の硬いSeekには悪路はやはり向いていないようだ。固い砂利道を走ると振動が手、腕、頭に直に響いてくる。タフだといってもSeekはやはり街乗り車だ。

以来、上り有り下り有りの約10kmの道程に買物自転車で(懸命にこいで)30分かかっていた通勤時間は20分にまで縮まり、朝のライバルたちにそうそう遅れをとることもなくなったのである。それで朝のゆとりが生まれたのかといえば、これはこれでそうでもないのだが、まずは上々と言ってもよかろうと考えている。



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